PSMを行う際には事前に参加者の人数、性別、年齢を伺いPSMでかける音楽を凡そピックアップしておく。とは言えその場の雰囲気やノリによって代表が選曲をするので準備通りというわけではない。　皆さんが曲に合わせて一緒に歌ったり、私たちと楽しくおしゃべりしていると次第に施設にお住いの方々が興味津々に集まってこられる。もちろん追い出すような真似はしない。ご一緒してもらい年齢を何となく伺い会話に入っていただく。心療回想法は基本的にマンツーマン（1対１）が理想だが、このようにレクリエーションとして行う場合は笑顔を引き出す事が最も重要だ。前回も今回も（CASE1，CASE2）6～7名のはずだった参加者が終了間際には20人近くになりフロアいっぱいに歌声やお喋りが聞こえる。今回はお別れに藤山一郎の「青い山脈」を。大合唱となる。終了後、片付け中の我々に駆け寄る30代前半と思しき女性。たまたま面会に来られていたご家族の方だった。「父が入居してあんなに楽しそうに笑っているところを初めて見ました、一言お礼が言いたくて。これからもこんな催しやってください。よろしくお願いします」とお父様を紹介され、少しお話をご一緒させていただいた。